VAGRANT & STARAY
15.[- 君色の街 -](1/1)












仕事をクビになった人が
最後僕に見せた
精一杯の笑顔が忘れられない


あの人にも家族がいて
子供がいて生活だってあるだろうに
今から何処へ?



僕には守るべきものなんて
自分しかいない
誰かがいたってそれは変わらない


寂しい人生だろう
だから君のその太陽みたいな笑顔が
眩し過ぎるよ



でも今日夜が来た時に
この自分だけの想いを届けたいと
思ってしまった

君の家に、君の部屋に

そして君の温もりまで



独りで街から街へ行って

この地球は本当に沢山の人を乗せて

回っているんだと思えたから
少し元気が出た
その内の1人でいれる事にも

その中で、こんな距離を越えて
君を思い出して恋しくなった
僕だっている


心からよろしくお願いしますって

胸の中で唱えて暮らしていこう

あらゆる場所に
あらゆる宝が落ちている
あらゆる景色が広がってる

もう僕は
どれくらい見つけたんだろう
自分が好きな景色や時刻達を



いつか君も連れて行こう

僕が1番好きな夕日が見える歩道橋へ




































保存できないだろうな
そして保存しない方がいいんだろうな
そう思う、ねぇ?


君はどう思う?
この手と手は何処までも歩いていける
と思う?、ねぇ?



現実は厳しいね
だからたまに君の言う事に
苛立ちを覚えるのかな


昨日もそうだった
心の中で何も分かってないなんて
君を蔑んでいた



でも君はそんな僕も知っていて
そしてまた帰ってくる事とも
知っているから

僕より疲れてるのに

何も言わずに笑ってくれていた



僕も仕事、君も仕事、今度会えるのは

1ヶ月後ぐらいになっちゃうね

それでも愛は途絶えずに
日に日に強く育っていくから
不思議なんだ

君とは愛してるとかいう言葉より
お疲れ様って言葉を
言い合っていたい


そして1ヶ月後、大きく膨らんだ

会いたい気持ちを涙にするんだ

抱きつくだけで
世界の色が変わるのは、これからも
君だけだと思う

人生の寂しさや悲しみを
優しいモノにしてくれる
君の香り街に舞う


ありがとう、ずっと独りだって

強がった心、分かってくれて




































始まるんだね
君と僕っていう新生活が
今日この日から始まるんだね

「初めまして、よろしくお願いします」








とても長い旅路を経て

今こうして別々の人間が繋がる奇跡

当たり前のようで
とても難しく感じるのは
遠回りしてきた証拠だ

その道をただ歩いてきた人と
その道までも遠回りできた人は
違う


明日僕は休みだけど、君は仕事だから

僕が晴れにしてみせるよ

その分
君が休みで僕が仕事の時は
どれだけでも降ってくれていい

これこそを
幸せっていうんだろうな
まるで幸福が目に見えるようだ



そして、その8割を占めている
君はちゃんと此処に生きていて

目に見えて、手で触れて、心で感じる

君色の街



















































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